脱力・調息・呼吸の隙間から抜粋致します。
○脱力
体の力を抜きなさい。筋を出来るだけ弛めなさい。体の力を発揮する第一の方法です。
力を入れて筋を硬くしないと、体力が発揮されないと思うのは間違いです。丸木橋を渡る人や、清書しようとする人を御覧なさい。固くなっている間は、本来の力を発揮しません。
恐怖や驚きのまま固まってしまっているような硬直した状態は、決して人間の自然の相とは言えません。
筋を弛めると、自ずから下腹で呼吸するようになるのです。
○調息
息を調えるということは心身を修むる為の出発点である。息を乱して論じ立てても、心は通じない。
息を乱して、体をやたら動かしても健康にはならない。息が乱れれば技も乱れる。何をするにも、まず息を調えるということが必要である。この息を調えるということが閑却されていることが世の乱れの元ではあるまいか。
活元運動の終わったあと、静かに座し、瞑目し、息の調うのを待て。息が静かになったら、臍下に静かに息を運ぶこと三呼吸、而して目を開き立て。次の瞬間から行動するには身は軽く、心は静かで快いことを発見するであろう。
乱れた息を調えようと抑えることは乱れを増す。瞑目静座、息の落ち着くのを待って、深く深呼吸することが大切である。ただし、気張るほど深くしないこと。
○呼吸の間隙
呼吸の間隙とは、息を吸い込んで吐き出しに移るときに呼、吸ともにせざる瞬間がある。息を吐ききって吸いに移る前に呼、吸ともにせざる瞬間がある。その機を呼吸の間隙という。
吸いきって吐く直前は体中の筋力を意識で抜き得ざるときである。それ故、相撲や柔道の技の決まる瞬間といえる。吐いて吸う直前は、体の筋力の入らざるときで、攻められて防げない瞬間である。
関接異常の矯正はこの機に行なう。整体の諸技術はこの機に行なう。それ故、整体の術は呼吸の間隙を活用した術であるともいえる。
吐いて吸う寸前は矯正を行うとき。吸って吐かざる寸前は少しの刺激に対し大きな反応を誘う機。呼吸の間隙以外は操法に力なし、その機をつかみ行なえば、相手の体は見事に変化すること他に例を見ない。妙技、呼吸の間隙にあり、これを見ることができざれば、技術の人に非ず、整体を語るに、ふさわしからぬ人である。
整体の術は呼吸の間隙に始まる。練習者は、ここより練習を始めよ。
#くぼけんです。
子供を寝かせているつもりが自分が寝てしまい。変な時間に起きてしまいました。
この記事を読んでいると勝手に呼吸が気持ち良くなって来たので布団に入り待つ事にします。
しかし、野口晴哉先生は凄いですね。この3拍子を抜粋した師匠も凄いですが・・・。
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