#くぼけんです。
去年の年末にサッカーの試合で後ろからタックルを受け、そのまま相手に乗られてしまい、右の肩鎖関節を脱臼、靭帯は完全断裂、プレートで固定し、靭帯は人工靭帯を付ける手術を受けた方に頑張って通って頂いています。
術後の3ヶ月は患部に直接触らず、転倒時などの衝撃を抜く為に全体的なバランス調整を行いました。
初回の調整後には腕が上がらず書けなかった字が書ける様になりました。
しかし、中にあるプレートに引っかかると動きに制限がかかるので、腕を上げる事に拘らずにひたすら、力を抜いて中の繋がりを良くする事や、動く方の腕でゆっくり丁寧に呼吸動作を行い、患肢は動くイメージをして頂いたり、と切り口を変えながら対応を続けました。
プレートを取った後は、徐々に動きを付けていく様にいろんな角度に他動で浮かし、力を抜く作業や、股関節や膝、足首の状態でも上がり易さが変わる事など、上がる角度に拘らず中の動きや初動の動きを良くする事に徹しました。
プレートを取って、一か月半頃に『今まで避けていた力仕事が出来る様になってきた。』と仰ったので、無理に身体を使った緊張を取りながら、物を持つ動作を頸の位置や股関節の使い方などで肩などの負担を軽減させる様にレクチャーして、最後に肩や胸の中の動きを意識する事をお勧めしました。
プレートを取って二か月後に話を聴くと、『肩の中を意識するようになったら上がる様になった。』と教えて下さいました。病院のリハビリ担当の方も驚いて、ボールを投げたり出来るか確かめて出来たのでリハビリの終了が決まったとの事です。
リハビリ担当の方に、『肩の中を意識したら何か上がる様になりました。』と伝えて下さったので、これからのリハビリに活用して頂けたら良いな~と思っています。筋肉の硬さなども格段に変わっていたようで、担当の方は驚きと戸惑いを隠せない様子だったようです。
本人も『後遺症認定しないといけないのかな~。』などとマイナスの発想でいっぱいだった様で、『急に目の前が明るくなった。』と喜んでおられました。
しかし、治る過程を知っているかどうか、体験や体感した事が有るかどうかで、随分対応が変わる物なんだな~と思います。
根気強く自分の身体に向き合って頂けたお蔭で、ふと口にした『肩や胸の中の動き』と言った事が感覚と繋がって信じられない回復に繋がったのだと思っています。
私にとっても良い経験になりました。本当に有難う御座いました。
中の動きが気になるな~
吹田市千里山の運動処方専門店
躰健空間 元(gen)