お客様は心臓の手術を以前に受けて、10月初旬から血圧の上が180~200と上がるとの事。
先日、救急車を呼んで救急医療を受けられたとお聞きしてスタートしました。
自覚症状は背中痛と膝の裏が氷の様に冷たい事。
見立てとしては、肚に力が無く、慢性的な冷えが目立つな~と言うのが第一印象。
下肢を温めながら、足の指から順番に緩めていく間に地面を凄く握りしめて歩いている感じあり、そこから不安や恐怖が伝わってきました。
お客様と話していると救急車の中で緊張したままずっと緊張が解けなかった事や血圧が上がるとすぐに心臓の事が気になる事を教えて下さいました。
身体もだいぶ力が抜けて来た所でお客様から、
今日はお客様から、『力を入れる』と『力を抜く』っていったい何?
何故、力を抜かないといけないのか?
と質問を受けたので、口呼吸と鼻呼吸の違いや、背骨呼吸を体験して頂きました。
お客様曰く、デイサービスで呼吸は鼻から吸って口から吐く、吐く時はお腹を凹ましながらと教えられて熱心に練習をしていたとの事でした。
観察すると、力みながら呼気を行い腹筋を縮めて腎裏を突き出すように頑張っている様子でした。
鼻から吸って鼻から吐くと鼻から吸って口から吐く時の丹田感覚の違いを体験して頂き、
続いて、仰臥位立膝で足を私の太腿に乗せて頂き伸展を掛ける際に背骨呼吸をして共同調整を行いました。
背骨呼吸で背骨にへばり付いた筋肉が取れた感じで気持ち良いと仰られました。
そして、マシンを使って筋トレすると部分的にしか鍛えられないという意味がやっと分かった。背中が伸びて息がしやすくなりました。と仰り帰られました。
力を抜くと伸びる力が発生する事や鍛える事よりも日常から使える必要性が伝わっていれば嬉しいな~と思いながらも、情報を鵜呑みせずに確かめる必要性を感じた時間でした。
躰健空間 元(gen) ~センタリング呼吸法・バランス☆運動療法~