2017/3/9
◎呼吸動作レッスン(保育園2)
レッスン前、赤ちゃんの時に右の股関節を手術していて、右足を上げにくくバランスも保てないとお聴きしたので、右手を左肩に乗せて頂いて、もう一度足を上げてもらうと、普段より足が上がりバランスも取れる事に御本人も周りの方たちも驚かれていました。再度、肋骨の動きを観察しながら違いを確かめて頂きました。
それをきっかけに、全体的に仰向けで動作すると腰に負担がかかりそうな気もしたので、椅子座位にて呼吸の現状認識を行い、片手を対側の肩にかけて呼吸をして変化を味わって頂きました。が、反応はイマイチ。次に手を掛けた方に重心を寄せて呼吸の違いを味わって頂くと、これまた反応はイマイチ。でも手を上げる動作を左右で確かめてもらうと『はっ!』と変化に気付かれる方も出て来ました。
次は、足を90度に開き正面で合掌して、呼吸と共に片方の膝の前に合掌を移動させて、呼吸と共に上げ下げ、呼吸と共に中心へ戻り、少し中心をこえてから、再度片方の膝へと数回繰り返して頂きました。何の為にしているんやろ~。と言う空気の中、手を上げる動作の変化を確認して頂くと、『はっ!』と言う別の声が聴こえました。
次は、ペアになって頂いて、一人は正面で合掌、もう一人は合掌を上から押さえた状態になって頂きました。最初は、呼吸関係なく手を合掌を上げて頂いてから、次に呼吸と共に合掌を上げて頂くと・・・。『えっ!』『軽い!』『ほんま!?』と言った声が飛び交いました。
一人に戻り、開脚して片方の膝へ身体を倒していく動作は痛みが出たり、勢いが強すぎたり、捻じってしまったりと不具合が多かったので、足を肩幅に戻してから前に身体をゆっくりと呼吸と共に倒して行き、頭が最後に上がる様に身体を起こして頂きました。そして、開脚して再度片方の膝へ身体を倒すと少しはましになった様子でした。
時間も残りわずかだったので、立位で普段の姿勢と子供たちを抱いている時の姿勢を比べて頂いてから、左右・前後のセンタリング、子供を抱き上げる際に最初にお臍を向けてから抱き上げる動作確認を行い、椅子でをこなった動作が方向転換のための練習である事を伝えて終わりました。
レッスン後、皆で机を直す時に、『この時もお臍を向けてからやな。』と言った声も聴けて嬉しく思いました。
最後に後半から遠目で観て下さっていた園長先生から、『何か皆の為になっていきそうなので、来年度も実習として検討したいと思います。』と声を掛けて頂きました。
私としては、園長先生や先生方に『何か』が伝わっただけでも良かったと思っています。来年度からも身体に気を付けて働いて頂ければ幸いです。
吹田市千里山の運動処方専門店
躰健空間 元(gen)