『大事件があったんです!』
っと生徒さんが来るなり仰いました。
話を聴くと、ショッピングモールで買い物中に、
動悸が激しくなりベンチで休憩。
脈をとると凄く早く、
その内に、自分の脈が解らなくなった。
息が苦しくなったので店員さんに声を掛けて、
寝て休憩が出来る様な所は無いかと尋ねても無く。
救急車を呼ぶかと聞かれて、迷った末に呼んでもらった。
救急車で血圧を計ると180と聴いてビックリ!
どんどん息苦しくなり、
病院に着くと過呼吸になっていると診断。
腕が痙攣して、お医者さんからは、
過呼吸から来ているから、落ち着くまで待って下さい。
と言われる。
ようよう落ち着いて無事に帰宅できた。
と教えて下さいました。
そして、ご自身の親戚が脚の血栓が心臓に詰まった事があり、
心配なので検査を検討していて、血圧も関係していると思う。
との事。
その話を聴きながら、
くぼけん:足から全身を観ていく事は、とても大事ですね。
一旦、現状認識で楽に呼吸をして下さい。
生徒さん:(呼吸の確認)
くぼけん:次は、足の指を少ーし浮くか浮かないかぐらいにして
楽に呼吸して下さい。
生徒さん:(呼吸の確認)
さっきより楽に吸えるね~。
くぼけん:そうですね。楽そうですね。
次は、指に続いて足首を足の裏が少ーし浮くか浮かないか
ぐらいに曲げて楽に呼吸して下さい。
生徒さん:(呼吸の確認)
あ~。吸いやすいね~。
くぼけん:そうですね。
足の指と足首だけでこれだけ変わります。
生徒さん:(両肩を後ろ廻しだす)
くぼけん:それでは、その動きで観察しましょう。
生徒さん:えっ?
くぼけん:もう一度、肩を廻して下さい。
生徒さん:(肩を廻して観察)
くぼけん:次は、先ほどの足の指と足首の状態で廻して下さい。
生徒さん:(肩を廻して観察)
あっ、楽やわ!
え?なんで??
くぼけん:足を基に戻して肩を廻して下さい。
生徒さん:(肩を廻して観察)
重たいね~。
くぼけん:今は、肩しか動いていないんですよ。
もう一度、少ーし(足の指と足首を)浮かした状態で
(肩を)廻して下さい
生徒さん:(肩を廻して観察)
くぼけん:これは、全身が動くでしょう。
生徒さん:(肩を廻しながら)ほんまやね~。
くぼけん:ほんと、ちょっとした事で変わるでしょう!
生徒さん:(頸を前後左右に傾けだす。)
くぼけん:次はその動作で試しましょうか笑。
まずは、左右から現状認識しましょう。
生徒さん:(頸を左右に傾けて観察)
くぼけん:はい。
次は、足の指を浮かすか浮かさないか。
足首も~そうですね。
生徒さん:(頸を左右に傾けて観察)
あっ!これも楽やね!!
くぼけん:そうなんです。
次は前後で観察しましょう。
足を基に戻して~
生徒さん:(頸を前後に傾けて観察)
うん。
(足も自分で微動作を行い動きを観察)
楽やね~!!
くぼけん:笑。
楽そうですね笑。
足が少し変わるだけでえらいもんでしょう笑。
生徒さん:そうやね!
これやったら家でも出来るわ!
くぼけん:そうですね。
そうそう。足をまた良い状態にしてもらってよいですか。
それで呼吸すると楽ですね。
生徒さん:(呼吸をして)楽やねぇ。
くぼけん:その状態で軽く足踏みをして下さい。
生徒さん:(軽く足踏み)
くぼけん:はい。
足踏みをやめて、呼吸をしてみて下さい。
生徒さん:楽やね~。
(足を浮かしてないのに?と言う表情)
くぼけん:足がそのままでも楽でしょう。
浮くか浮かないかの位置が良い位置なので、
軽く足踏みをして、身体に馴染ませたんです。
すると自然にその状態なるんですよ。
生徒さん:へ~。
くぼけん:それと、身体は小さい動きの方が反応が良く出ます。
試しに、足首をグイッと曲げて指を立ててみて下さい。
そのままで息を吸うとどうですか?
生徒さん:吸われへんね~。
(自分で足を良い位置に戻して)
あ~。楽やね~。へ~。
くぼけん:はい。この変化を味わう事が面白いんですよ。
なので、ご自宅でするときは、
ゆっくり丁寧に回数や時間を決めずにして下さいね。
生徒さん:え?
くぼけん:回数や時間を決めてしまうと意識が身体に向きませんので。
生徒さん:そうやね。
前にも言うてはったね!
くぼけん:はい笑。
何度でも言いますよ笑。
#くぼけんです。
この後、仰向けでレッスンを終えて起き上がる際に、『あっ!この時も!』とご自身で足の微動作を行ってから、
『あっ!楽々!』と言っておられました。
早速、応用実践しておられたので、嬉しかったです。
改めて、気付きの大切さを感じました。
動作を処方するにしても、『微動作』を処方することで、受ける方の感度が増す事を感じています。これは、
『心をひらく体のレッスン』を読んで、再度、自分自身の動作を観察して生まれました。
センタリング・タッチが身体を整えていくきっかけになっているとも感じています。
先人達の『気付き』をきっかけに私自身に『気付き』が生まれ、生徒さんの『気付き』へと繋がっていく。この様に、『気付き』の連鎖が起こるような、体のレッスンが心を開いていくと感じています。
これからも、生徒さんと共により良い動作処方を編み出せる様に日々工夫します。
これだけ連鎖が続けば気持ち良いですね~。
クスリの代わりに動作を処方する
吹田市千里山の動作処方専門店