◎第二十七回呼吸動作研究会
進行役:K元
テーマ:「現状認識を繰り返す」
今回は予定通り、処方箋~気付きのシナリオ~を使って進めました。
☆
『足の開き方と呼吸』 ☆
『足の開き方と重心』 ☆
『足の開き方と動きやすさ』 ☆
『イメージと身体の変化』 ☆
『見返り美人で観察』 の順に読み上げて、ほとんど動作は見せずに各々で観察をして頂きました。
重心では自分で感じている体重のかかり方と外から観た様子の違いを観察する事で、
本人がどの部分の重心を感じ取っているかを観れるようになると良い事が解りました。
最初は中心を薄っすら感じて動作すると逆に固まってしまっていた方もイメージを使った後からすんなり動けるようになり、自然と全員の動作をするタイミングやリズムが揃って観えたのには驚きました。
処方箋を使った後はノープランでしたので、グループに分かれて解りにくかった事などを挙げてもらい補填して頂きました。
私のグループは、
『呼吸の現状認識が解りにくい。でも体重のかかり方なら観察しやすい。』という意見が出たり、
『中心が解りにくい。』と言う意見がでました。
まずは足の開き方の観察をすると、解りにくいとの事でしたので、
会場にあったマイクスタンドを中心を示すように寝かせて置き、左右を見比べると解りやすいと意見を頂きました。そして、その中心を感覚的に捉えてマイクスタンドを使わないで観察すると左右の開き具合の違いを認識されていました。その中心感覚を持ったまま呼吸と重心の観察を丁寧に行うと、しっかり感覚的に捉えて居られました。 その後は、マイクスタンドを身体の前や後ろに置き自分の中心と同調させることで、中心がハッキリしてきた様子でしたので、左右順番に置いて同調し立体感を得て中心感覚を感じておられました。
別のグループでは、動作やポジショニングの細かい観察をして下さっていたので、お邪魔してマイクスタンドを使って中心感覚を立体的に感じてもらってから、動作やポジショニングの観察をしてもらうと良い結果が出ていました。
マイクスタンドを前後左右に置いて中心感覚が乱れる場合は、角度や距離を変えて良い位置に置くと同調し前後左右天地の感覚が出た事で、形を覚えずに、反応を確かめ続ける事の大切さを再認識する事が出来ました。
良い結果を求めて観察してしまうと頭で決めつけてしまい現状認識にならないので、『現状認識を繰り返す』事が大切と改めて感じる事が出来ました。
ミーティングでは、来月新しい方が来られる事も含めて、どういったテーマにしようか話し合いました。
後半は、鍼灸師さんが多かったので、グループで鍼を使って情報交換して頂きました。
私のグループでは、OAさんが鍼打つ構え(姿勢)や呼吸、徹ってきて頸、頭、その先に行って戻ってくるタイミングなどを丁寧に指導して下さいました。
参加して頂いた方のお蔭で、改めて基礎的な事が大切と感じる事が出来ました。
本当に有難う御座いました。
皆の動きが揃った時、
ふとこれを思い出しました。
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